オープン就労、クローズ就労のメリット・デメリットとは?

もぐが語る!障害者就労ノウハウ

オープン就労(障害者枠)、クローズ就労(一般枠)どっちが合ってる?

オープン就労とクローズ就労、どちらが自分に合っているか迷ったりしますよね。

もぐ
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こんにちは、もぐ(@yotchanchi)だよ!オープン就労、クローズ就労のメリット・デメリットを表にして比較してみたよ!

オープン就労、クローズ就労のメリット・デメリット

オープン就労&クローズ就労 メリット・デメリット チェックリスト

オープン就労、クローズ就労のメリット・デメリットについて、下記8つの項目にそって評価してみました。

障害者枠一般枠      企業担当からの視点
大手企業の求人数障害者枠は大手企業などブランド企業が多い
未経験可の事務求人数障害者枠は未経験からチャレンジできる事務職求人が多い
正社員の求人数障害者枠は契約社員スタートの求人が多い
競争率障害者枠の応募条件は障害者手帳保持者に限られる
配慮の有無障害者枠は特例子会社など職場環境に配慮がある職場が多い
募集背景一般枠はブラック企業の欠員補充もあって心配…
給料一般枠の方が給料レベルは比較的高め
環境変化リスク一般枠は転勤、残業、異動などが多く環境変化リスク高い

上記の表の通り、オープン就労の場合、比較的大手企業の求人が多いことや、障害者手帳取得者に限るため競争率が低いなどメリットがありますね。

一方で、正社員の求人数が少ないこと、給料面では一般枠に見劣りしている点がオープン就労のデメリットと言えますね。

もぐ
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ニュースで聞くような有名企業への就職は競争率が高くて難しい印象がありますが、障害者枠の場合は大手企業の方がダイバーシティ推進に力を入れているため、入社しやすい面もあるんです!

大企業ほど障害者雇用の推進に力を入れている

大企業ほど「社会貢献」という視点も含めて厳しく世間から評価されるため、障害者雇用の推進に注力している傾向があります。

もし、障害者雇用を推進せずに法定雇用率を満たさない期間が続き、「ハローワークからの指導⇒厚生労働省から企業名の公表をされる」というような事態になると、上場企業は株主総会で厳しい意見が出たり、経営者が株主代表訴訟を起こされるなど大変厳しいことになります。

もぐ
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そのため大手企業ほど障害者雇用の推進に積極的になっているというわけです。

オープン就労(障害者枠)の方が安定性は高い

障害者枠のデメリットとして「契約社員スタートの求人が大半」という点がありますが、もし「正社員」という雇用形態に期待するメリットが「安定性」だとしたら、一概に雇用形態だけで判断することは誤っているかもしれません。

たとえば、景気の低迷で業績が悪化すれば中小規模の会社は倒産リスクが高まります。

正社員でも会社が倒産すれば仕事を失うことになります

一方で

大手企業やその系列の会社は経営母体がしっかりしているので倒産リスクは比較的少ない

といえますよね。

障害者を多数雇用している「特例子会社」も社会的意義が大きいため、経営悪化しても解散されにくいです。

大手企業は障害者の雇用を守ることへの「社会的意義」を重視しているので、一般枠の社員以上に障害者の雇用を大切にしている印象があります。

もぐ
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実際に新型コロナの影響で中途採用の募集を一旦ストップした大手有名企業が「採用をストップするのは一般枠のみで障害者枠の募集は継続する」という方針を出してましたね。

「新型コロナの影響で障害者の解雇が増えた」というニュースもありましたが、内訳としては業績悪化した中小企業による解雇が大半で、大手企業に勤める障害者の雇用は守られているという印象です。

以上のような状況から、「大手企業や特例子会社で契約社員として就業スタートし無期契約社員を目指す」という選択肢は、障害者枠でのオープン就労を選ぶ方にオススメしたい働き方です。

クローズ就労で業務負担や不安を抱えているようでしたら、オープン就労で長期的な安定就業を目指す方向性を持ってもらえたら嬉しいです。

オープン就労への道(1)就労移行支援に通所

ここまで記事を読んで「これまでクローズ就労だったけど、オープン就労を目指してみようかな…」と思われた方には就労移行支援に通所するという選択肢をオススメしたいです。

就労移行支援への通所がオススメ

就労移行支援に通いながら障害理解を深め、体調管理スキルや業務スキルを磨いていく。
そして最長2年間という訓練期間中に就労移行支援経由で応募ができる求人を優先的に受けていきます。

もぐ
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ただ、どこの就労移行でも大丈夫かというと、やはり民間企業が経営している大手の就労移行をオススメしたいと考えています。

理由としては、大手の就労移行支援の場合、転職エージェントとも連携して大手企業の求人獲得の情報収集をしているからです。

グループ会社が転職エージェントの事業を行っている就労移行もあります。

あくまで私の印象ではありますが、小規模の就労移行支援の場合、転職エージェントとの連携があまりできておらず、ハローワークの求人や自社独自での求人開拓のみになっているところが多いようです。

もぐ
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相談支援の対応や職能訓練も重要ですが、就職先の開拓に力が入れられていないと、利用者の選択肢を広げるという点では厳しい評価にならざるを得ません…。

大手企業としても知名度の高い就労移行支援に絞って求人を依頼するケースがありますので、ある程度、知名度の高い就労移行支援に通所しないと大手企業への就職は難しいかもしれません。

就労移行支援のオススメについては下記の記事で詳細を説明しています!▼

就労移行支援を選ぶなら…

オープン就労への道(2)障害者転職エージェントに登録

「自分は体調も安定しているし障害理解も深い。すぐにオープン就労に切り替えれると思う…!」

そんな方には、障害者転職エージェントへの登録をオススメします。

もぐ
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とはいえ、いきなり登録することはオススメできません。

下記に障害者転職エージェントに登録する前に押さえておいていただきたい項目を載せておきますので、こちらをご確認ください。

障害者転職エージェント 登録可否チェックリスト

項目ポイント企業担当からの視点
睡眠入眠に問題無し服薬で調整できていればOK
睡眠中途覚醒はほぼ無し服薬で調整できていればOK
睡眠早朝覚醒ほぼ無し服薬で調整できていればOK
睡眠翌日に疲労感が取れている服薬で調整できていればOK
食欲3食きちんと食べている「3食ともカップラーメン」とかはダメ
運動散歩、ヨガなど運動習慣がある

オンラインヨガ

出来れば半年以上継続していると◎
通院・服薬定期通院ができている通院頻度は月1回~2回程度で安定◎
通院・服薬服薬管理ができている勝手に服薬は止めていない
※新薬など弱めの薬で安定している
障害理解特性や症状の説明ができる当時の症状と現在の症状を分けて
障害理解苦手な業務内容について説明できるこれまでの職務経験から振り返る
障害理解苦手なことに対する対処策を持っている対処法は実際に効果があったか
障害理解企業に求める配慮を説明できる『配慮は必要ありません』発言
⇒障害理解がないと見なされます
ストレス要因体調悪化につながるストレス要因を理解している気圧変化で体調悪化リスクあるなら
「頭痛ーる」の活用がオススメ
ストレス対策
(職場外)
趣味など気分転換できるものを持っているex.ガーデニング

観葉植物

ストレス対策
(職場内)
職場でストレスを感じた時の対処策がある・小休憩を取る
・上司に相談
・認知の歪みを修正 等
業務上の支障が出ないように職場内で出来る自助努力があるか?
感情コントロールイライラを他人にぶつけていないアンガーマネジメントスキルは必須
業務スキルOAスキル(Word、Excel等)がある・Word(文書作成)
・Excel(四則演算、関数)
・タイピング(1分間に60文字以上)
業務スキル実務経験がある一般事務なら事務未経験可の求人もあるが、経理職など専門的な職種の場合、「簿記2級」等の資格だけでは厳しいケースが多い
もぐ
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上記のチェック項目がすべてOKにならない場合は、まだ障害者転職エージェントに登録するのは時期尚早かもしれません…

チェックリストを確認された結果

『すぐに転職したいと思ってたけど障害理解や体調管理に注力しないと今の状態では転職活動は難しいかも…』

と思われたようでしたら、一度、就労移行支援への見学・相談を検討されるのもよろしいかもしれません。

もぐ
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これまでクローズ就労を選んできた方でも、オープン就労が合っているなと思われたら、今後のキャリアの選択肢として考えてもらえたら嬉しいです。

オープン就労を目指す人にオススメしたい「面接対策」について

障害者雇用枠で就職を目指す上で

障害者雇用枠の面接対策って大丈夫かな?

と気になっている方もいると思います。

もぐ
もぐ

一般枠の面接と違って、障害者雇用枠の面接は聞かれるポイントも異なるから個別の対策が必要だよ。

障害者雇用枠での面接対策を実施したい精神障害・発達障害の方へ

そこで、これまでに培った障害者雇用業界のノウハウをもとに

チェックポイント

障害者雇用枠の面接対策に必要な自己理解・障害理解・体調管理が出来ているか

について助言するサービスを提供いたします。

もぐ
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障害者雇用枠での転職市場では、障害理解が不十分だったり、企業側の視点が無いまま障害者雇用枠での面接にのぞむと見送りが続いたり苦戦されるケースが多いんだ…

障害者転職エージェントに登録した際も

「障害理解が低い」

「体調管理が不十分(体調が万全ではない)」

という判断を下されますと、そもそも求人紹介につながらない恐れがありますので、転職エージェントに登録する前にこちらのサービスを利用して障害理解を深めておくことをオススメします。

「オープン就労を検討しているけど、今の自分で大丈夫かな…」

「転職エージェントに登録しようと思うけど、障害について説明できるかな…」

「転職活動を行っているけど、なかなか面接が通過しない…」

ご心配されている点は様々だと思いますが、ご本人様のご状況を丁寧にヒアリングしまして、障害者雇用枠で面接にのぞむ際に必要なポイントについて助言させていただきます。

もぐ
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勇気を出して一歩踏み出してみようよ!

障害者雇用枠の面接対策がチャットで受けられる!

障害者雇用枠の面接対策をご希望の方はこちらをどうぞ!

▼オープン就労を検討している方は障害者雇用の「面接対策」がオススメ!▼

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