障害者雇用の障害説明のポイントとは?

もぐが語る!障害者就労ノウハウ

障害を理解するとは?

もぐ
もぐ

「発達障害凸凹」って聞いたことはありますか?

「発達障害凸凹」とは、得意な事、苦手な事の差が大きくて凸凹がある状態を表しています。

発達障害に関わらず、障害者は人生という道を歩む中、何らかの「歩きづらさ(生きづらさ)」を抱えているように思います。

吉田
吉田

私自身の体験を言えば、子どもが障害児として生まれた当時、今後歩んでいく道が大変険しいように思えて戸惑ってしまったことを覚えています。

障害者雇用の面接で確認するポイント

もぐ
もぐ

障害者雇用の面接で障害のある候補者に障害についてヒアリングする時、過去から現在にかけて時系列で確認するようにしています。

チェックポイント

①障害発症(発覚)時の状況【過去】
②診断から現在に至るまでの経緯【過去から現在】
③現在の状況【現在】
④今後、求める配慮【未来】

障害を過去から現在に至るストーリーとして考えてみる

障害に関する過去から現在に至るストーリーを凸凹で表現するなら、

  1. 目的地に向かうために橋を渡ろうとしたら凸凹があって歩きづらいことに気付く
  2. 専門家に橋の凸凹を診てもらって補修を依頼する
  3. 補修の結果、橋の凸凹は完全になだらかになったわけではないが、歩き方を気を付けることで大きな問題なく橋を渡ることが出来ている
  4. とはいえ、橋に過度な負担をかけることは良くないし、定期的にメンテナンスも必要な為、第三者に対し、橋を渡る上での注意事項について説明することが出来ている
もぐ
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イメージとしては、こんな感じになるかと思います。

面接時に障害ヒアリングを行う際、障害についての自己理解が低いと感じる方がいますので、もし、第三者に対する自身の障害内容の説明に不安がある方は、上記のようにイメージしながら、自身の障害発覚から現在に至るまでの流れを振り返っていることも大切かと思います。

障害についてイメージを持ってみる

①歩きづらさを感じて凸凹に気付く
家庭、学校、職場等で生きづらさを感じて、違和感を感じている。
②専門家に凸凹を診てもらう
病院を受診し、凸凹について診断してもらう。
どんな困りごと(症状)があるか、どんな治療方法があるかを知る。
③凸凹に対して対応する
障害発覚当時、どんな治療法を通じて症状の緩和をはかってきたか。
例えば、精神疾患であれば、カウンセリングや服薬管理で症状が緩和することがあるし、食事・睡眠・運動など生活リズムを整えることで改善に向かうこともある。
物事に対する考え方を修正したり、体調管理に気を付けるなど自助努力を行うことで、障害が及ぼす影響を緩和することが出来ている。
④凸凹があることで理解してほしいことを説明
服薬管理や自助努力を行うことで、症状が緩和されたものもあるが、一部は障害として症状が残っている。
新しい環境下で症状の悪化を防ぐために配慮してもらいたいこと、理解してほしいことを説明する。
もぐ
もぐ

上記のように障害を凸凹と考え、イメージしながら振り返ることで、分かりやすく理解することができます。

面接時の障害説明に役立ちます

面接で自身の障害について聞かれて説明しなければならない時、きちんと整理されていないと当時の症状(一番症状が悪化していた時)と現在の症状(比較的緩和されている時)を混同して説明してしまい、誤解を与えてしまうこともあります。

例えば

統合失調症の例

◆診断当時
幻視・幻聴など陽性症状が出ていた

◆現在
服薬の結果、陽性症状はほぼ消失。一方で認知機能の低下があり集中力が切れやすい

といったケースについて

面接官
面接官

障害の症状は何ですか?

求職者
求職者

障害の症状として、幻視や幻覚がありました。今、困っているのは、集中力の低下で…

というように答えてしまうと、現在も、幻聴等があって困っているような印象を持たれるリスクがあります。

「当時の症状をどのように対処して現在に至るのか」「現在の症状はどうなのか」といった内容も、イメージをもって振り返っておくことで説明のしやすさも向上しますし、説明の抜け漏れ防止にもつながります。

武井
武井

よろしければ、一度、自身の障害発覚から現在に至るまでの経緯をストーリーで振り返ってみてくださいね。例えば、転職エージェントに登録する前にも、自身の障害発覚から現在に至るまでの流れを整理しておいた方が印象が良いですよ。もちろん、面接など第三者に説明する際にも役に立つので、オススメです。

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