マンガでわかる障害者雇用

マンガでわかる障害者雇用
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  1. 障害者雇用の配属パターン「特例子会社」「集合配置」「部署配属」
    1. 部署配属とは?
    2. 集合配置とは?
    3. 特例子会社とは?
  2. 障害者の給料は?
  3. 障害者雇用率制度とは?
    1. 民間企業の法定雇用率は?
  4. 視覚障害者のパートナー「盲導犬」とは?
    1. 盲導犬の職場での配慮とは?
    2. 盲導犬の課題とは?
    3. 盲導犬以外の飼育されている動物についてはどうなのか?
    4. 人間のために働く動物全般に対して感謝している
    5. 盲導犬という制度の中で生きる犬は幸せなのか
  5. 視覚障害者が格闘ゲームを楽しむ方法とは?
    1. 視覚障害者がゲームを楽しむためにはまだまだ課題がある
    2. ゲームの実況中継モードがあれば…
    3. 多様なプレーヤーがエンターテインメントを楽しめる社会へ
  6. マンガでわかる免疫機能障害 12月1日は世界エイズデー
    1. 「HIV」と「AIDS」の違いとは?
    2. 免疫機能障害として身体障害者の対象となる
    3. 周囲に正しい理解があれば職場で特別な配慮は必要ない
    4. U=U(Undetectable=Untransmittable)
    5. 免疫機能障害は周囲が偏見を持たずに正しく理解するだけで良い障害
  7. 障害を開示して働くのは必要な配慮を受けるため
    1. 障害者就労で伝えておきたい配慮事項とは?
  8. 相談が苦手な障害者もいるんや
  9. 障害者就労は「会社の安定」より「働きやすさ」
  10. 障害者チームの管理者の成長
  11. カラダの信号
  12. 障害者雇用の面接ノウハウとは?
    1. 面接は不安を削るゲーム
  13. 障害者雇用における面接官の不安とは?

障害者雇用の配属パターン「特例子会社」「集合配置」「部署配属」

パパ
パパ

今回取り上げている就労パターンは、民間企業での事務職での就業イメージです。他にも、農園で就業する場合や、部署配属で在宅勤務(テレワーク)する場合などもありますね。

部署配属とは?

パパ
パパ

部署配属の場合、ひとつの部署に配属する関係上、人事異動で上司や同僚が変わることがリスクになります。また、一つの部署に配属して業務を行うため(障害の特性上、難しい場合を除いて)、同じように業務連携を求められるケースがあります(例えば、部署にかかってくる電話の取次ぎを行う等)。一方で、1つの部署に1名の障害者のみが配属されるケースも多いので、他の障害者との衝突などは少ない印象です。

集合配置とは?

パパ
パパ

集合配置の場合、チームを管理する管理者は、障害に関する研修を受けるなど、専門的な教育を受けて管理者に就くケースが多いので、比較的配慮を受けて業務にあたることができる印象です。また、人事部など障害者雇用に責任を持って対応している部署のもとに形成されることが多いため、部署配属に比べると理解がある管理者からマネジメントを受けられる可能性は高いです。
一方で、部署配置と異なり、複数名の障害者が同じ職場で業務にあたるため、ある部分では「感覚過敏」の方もいれば、ある部分では「感覚鈍麻」の方もいて、お互いの特性や癖の相性が悪いとトラブルに発展しがちです。
例えば、障害者によっては、癖で音を出してしまう方(独り言を言ったり)もいれば、物音に敏感な方もいて、そういった特性同士の障害者が同じ職場にいると、「音が気になって仕事に集中できない」「自分が音を出してしまうのは特性上なかなか直らない」と、どちらも譲れず、トラブルにつながることがあります。
このように、複数の障害者が同じ職場で仕事をする上でのデメリットもありますので、管理者のマネジメント能力が問われる形態とも言えます。

特例子会社とは?

パパ
パパ

まだまだ認知度が低い「特例子会社」。特例子会社とは、「障害者雇用に特別の配慮をする子会社」のことです。子会社を設立し、一定要件を満たすと(「雇用される障害者の人数が5名以上」等)、特例として、その子会社で雇用された障害者は親会社に雇用されているとみなされ、雇用率に算定することができます

もぐ
もぐ

特例子会社の特徴は分かったけど、ほとんどが赤字経営って、大丈夫なのかな…

パパ
パパ

そうだね。赤字経営って聞くと心配だよね。「赤字」「黒字」といった収支の課題は、特例子会社を設立する上で検討すべき重要事項で、人事部が障害者雇用を推進する中、特例子会社の設立を提案しても、「収支面でのデメリットを経営陣から指摘され、特例子会社の設立計画が止まってしまった」なんてことは「あるある」だろうね。

もぐ
もぐ

そうかぁ。黒字経営の特例子会社は無いんかな?

パパ
パパ

いや、中には黒字経営を実現出来ている会社もあるように聞くけど、実質ほとんどの企業は赤字経営じゃないかな。あとは、経理面の立て付けの問題で、特例子会社が障害者雇用を推進する代わりに、各グループ会社から人件費等の費用を負担する仕組みを作って、会計上黒字になっている会社はあると思うよ。ただ、そういったグループ会社の費用負担を除いてしまうと、会社単体では赤字経営の会社が多数だと思うよ。

もぐ
もぐ

そうかぁ。そんなんやと、特例子会社がつぶれてしまうんじゃないかと心配やけど…

パパ
パパ

特例子会社は、その性質上、社会的責任が大きいから、簡単につぶすことが出来ない。だから、「赤字経営だから倒産してしまうかも…」と心配する必要はないかな。会社の合併だったり、親会社に吸収されて無くなることはあっても、それ単体でつぶれたといった話は、あまり聞いたことがないね。

もぐ
もぐ

少し安心したわ…

障害者の給料は?

障がい者全体で給与収入をみると、3人に1人は年収200万円未満で生活。 障がい別でも大きな開きがあり、身体障がい者では年収200~299万円が最も多いものの、精神障がい者では年収100~199万円が最も多くなりました。 つまり、精神障がい者については2人に1人が給与収入200万円未満で生活している事になります。

引用元:障がい者総合研究所 給与への満足度に関するアンケート調査|レポート|障がい者総合研究所 (gp-sri.jp)
パパ
パパ

障害者雇用は、障害者の苦手な部分に配慮した結果、補助業務がメインになってしまい、会社の利益に直結するような業務をあまり創出できていないという課題もあるんだ…。

もぐ
もぐ

障害者の苦手分野に配慮は出来ても、得意分野を生かすことが出来ていないんやな…。

パパ
パパ

そうだね。すべての企業がそういうわけではないけど、なかなか得意分野に焦点を当てることができず、苦手分野を補うような配慮に留まっているのが現状かな。実際、障害者雇用のポジションを創出する時は、各部署から補助業務を集めて、それをまとめて障害者雇用の募集ポジションとして求人票にするケースが多いよ。

もぐ
もぐ

得意分野に特化したポジションを作るのは、なかなか難しいんやな。でも、補助業務がメインだと給料が厳しそうやな…。

パパ
パパ

うん。補助業務がメインということもあり、最低賃金と同程度の時給設定で募集している会社は多いよ。特例子会社を設立するのも、適切な配慮を行う為というプラスの面がある一方で、障害者の賃金を別途設定したいからという意図もあると思う…。

もぐ
もぐ

なるほど、そういう面もあるんやな…。

パパ
パパ

でも、最近だと、障害者の中にも、YouTubeなど個人に特化した形で収入を得ているケースも出てきている。現在の職場環境の中で高いパフォーマンスを発揮することが苦手な人は、組織の中で給料アップを目指すだけでなく、個人で取り組めることを見つけて、そこで新たな収入を得ることに挑戦するのも選択肢の一つだと考えているよ。

もぐ
もぐ

確かに、YouTubeやブログ、TwitterなどSNSを活用して収入が増えれば助かるな。

パパ
パパ

今回、紹介した「お金の大学」の著者の両学長は、YouTubeやブログ等で、マネーリテラシーを高める情報を無料で提供してくれているから、本当におすすめだよ。YouTubeだけなら無料で見れるから、一度、YouTubeを見てもらえたら嬉しいな。
※アニメ動画もあるので、うちの子どもたちはアニメ動画を楽しんで見てますよ

「福祉とビジネス」「福祉とお金」という組み合わせは、タブーではありませんが、障害者業界に身を置く中、あまり歓迎される話題ではないと感じています。しかしながら、障害者の生活水準の改善を考える時、障害者にこそマネーリテラシーの向上が求められていると考えています。

https://www.youtube.com/channel/UC67Wr_9pA4I0glIxDt_Cpyw

障害者雇用率制度とは?

パパ
パパ

従業員が一定数以上の規模の事業主は、従業員に占める身体障害者・知的障害者・精神障害者の割合を「障害者雇用率制度(法定雇用率)」以上にする義務があります。

もぐ
もぐ

なるほど、「障害者雇用率制度」が「採用の自由」に一定の制限をかけてるんやな。

パパ
パパ

そうだね。「採用の自由」のもとでは障害のある人が不利になってしまう場合があるため、「障害者雇用率制度」を設けることで、「雇用機会の不平等」を是正しているんだよ。

もぐ
もぐ

で、今の日本では、障害者雇用率は、いくつなんや?

パパ
パパ

具体的な雇用率がどれくらいなのか気になるよね。雇用率は国や民間企業で異なっているんだけど、具体的な数値については次回のマンガで触れたいと思うから、待っててね。少し計算の話も出てくるけど、できるだけ分かりやすく説明してみるね。

もぐ
もぐ

オッケー。

民間企業の法定雇用率は?

パパ
パパ

従業員が一定数以上の規模の事業主は、従業員に占める障害者の割合を「法定雇用率」以上にする義務があります。

◎障害者雇用率制度
事業主に対して、従業員の一定割合(法定雇用率)以上の障害者の雇用を義務付け
民間企業:2.2%

国、地方自治体:2.5%
都道府県等の教育委員会:2.4%
※引用元:厚生労働省(上記は2020年時点での数値)

もぐ
もぐ

法定雇用率の制度はあっても、まだまだ達成している企業の割合は少ないんやな…

パパ
パパ

そうだね。でも、あと少しで法定雇用率が達成となる会社も多くて、民間企業の最新の実雇用率は、2.11%なんだよ。
※実雇用率=実際に障害者が雇用されている率

もぐ
もぐ

もう少しで2.2%に届きそうやな。

パパ
パパ

うん。でも、2021年3月からは、法定雇用率が0.1%上がるから、より一層、障害者雇用を推進する必要があるんだよ。

もぐ
もぐ

ん?なんでまた上がるんや?

パパ
パパ

今の日本では、5年毎に法定雇用率を見直すことになっているんだけど、2018年から、精神障害者も「障害者の労働人口」に含まれることになったから、労働人口に占める障害者の比率が増したことで、法定雇用率も上昇することになったんだよ。

例えば、健常者の労働人口が5000万人の場合、身体障害者知的障害者の労働人口の合計が100万人なら、

障害者の労働人口 100万人/ 健常者の労働人口 5000万人=2.0%

となる。しかし、身体障害者知的障害者の合計に精神障害者15万人が加わり、障害者の労働人口が115万人に増えた場合、

障害者の労働人口 115万人/ 健常者の労働人口 5000万人=2.3%
となる。
※数字はあくまで計算上の仮の数字です

もぐ
もぐ

なるほど。そうなると、ますます障害者の採用が増えることになるな。

パパ
パパ

そうだね。2021年3月に向けて、企業や国は採用に力を入れていくはずだから、障害者雇用の労働市場は活発化するだろうね。

※今回のマンガでは法定雇用率の計算方法を簡略化して説明しています。法定雇用率が義務化されている企業の要件含め、詳細は下記、厚生労働省のHPをご確認ください。

【厚生労働省】事業主の方へ 障害者雇用のルール

視覚障害者のパートナー「盲導犬」とは?

パパ
パパ

障害者雇用に携わる中で、身体障害者の方と障害を受傷した経緯を聞くことがあります。障害の原因となった病気について教えていただくことがありますが、本当に様々な病気があり、自分も他人事ではないと感じます。

・全国調査の結果、視覚障害の原因疾患第 1 位は緑内障第 2 位は網膜色素変性第 3 位は糖尿病網膜症
※引用元:岡山大学 視覚障害の原因疾患の全国調査
 press-180927-6.pdf (okayama-u.ac.jp)

パパ
パパ

身体が不自由な人をお手伝いするために育成された犬のことを「身体障害者補助犬」というんだ。盲導犬は補助犬の一種で、目の不自由な方が安全に歩けるようにサポートするよ。胴体にハーネス(胴輪)をつけているのが特徴だね。

もぐ
もぐ

盲導犬以外の補助犬って、どんな種類があるんや?

パパ
パパ

介助犬聴導犬がいるよ。介助犬は、手足が不自由な人の日常生活の動作をサポートするよ。落としたものを拾ったり、ドアを開けたり、スイッチを押したり。着がえも手伝ったりするよ。

パパ
パパ

聴導犬は、耳が不自由な人に生活の中の必要な音を知らせるよ。例えば、目覚まし時計がなったら起こしてくれたり、ドアチャイムの音など生活に必要な音を教えてくれて、どこで鳴っているのか、音の源まで誘導してくれるんだ。

もぐ
もぐ

なるほど。盲導犬は聞いたことあったけど、介助犬や聴導犬のことは、知らんかったな…

引用元:厚生労働省 身体障害者補助犬 ※盲導犬、介助犬、聴導犬のイラストがあり、ご覧いただきますとイメージを持っていただきやすいと思います

盲導犬の職場での配慮とは?

パパ
パパ

「障害者に対する合理的配慮」について考えることは大切ですが、今回は視覚障害者のパートナーである「盲導犬に対する職場での配慮」について触れてみます。

パパ
パパ

盲導犬は、身体障害者補助犬法に基づき認定された犬で、特別な訓練を受けているんだよ。きちんと訓練されているから、社会のマナーも守れる。だからこそ、人が立ち入ることのできる様々な場所に同伴できるんだよ。

もぐ
もぐ

なるほどな。ちなみに、職場に限らず、盲導犬と接する上で配慮した方がよいことはあるんかな?

パパ
パパ

まずは、「仕事の邪魔をしない」こと。盲導犬を勝手に触ったり、声をかけたりして他のことに気を取られてしまうと、事故に繋がる恐れがあるから邪魔をしないようにね。

パパ
パパ

次に、「食べ物や水を与えない」こと。盲導犬のユーザーである視覚障害者は、排泄のタイミングを一定の時間にするために、食事や水を決まった時間に与えているんだ。勝手に食べ物を与えてしまうと、排泄のタイミングが合わなくなってしまうことがあるから控えるようにしてほしいな。

もぐ
もぐ

なるほど。盲導犬って、「ペットではなく、視覚障害者のからだの一部」って話を聞くからな。そう考えたら、勝手に触ったりしたらいかんよな。

パパ
パパ

そうなんだよね。勤務中に盲導犬のそばにやってきて触りまくる人がいるなんてことも聞くけど、「からだの一部」って考えると、完全にNGだよね…。

盲導犬の課題とは?

パパ
パパ

盲導犬を育成するには、1頭あたり約800万円の費用がかかると言われています。しかしながら、新型コロナの影響で、街頭募金活動が難しく、資金集めに苦戦している現状があります。

パパ
パパ

今回、盲導犬について調べる中、新型コロナの影響で街頭募金活動が困難となり、資金集めが難しい現状をお伝えしました。一方で、今回の記事を書くにあたり、ネット上で一部、盲導犬制度に関する批判的な意見もあることを知りました。

盲導犬の制度に対して賛否があることを知り、それらについての意見も紹介の上、当ブログの見解もお伝えしたいと考えております。

「盲導犬制度」は虐待か? デヴィ夫人、フィフィ、杉本彩ら参戦で芸能界でも議論が巻き起こる

引用元 exciteニュース https://www.excite.co.jp/news/article/Menscyzo_201409_post_8304/

私が上記のニュースを読んで考えたことは下記です。

◎「本来のネイチャー通りでない」という批判については、盲導犬以外の「人のために働く動物」についてはどうなんだろうか
◎私は盲導犬を含め「人のために働く動物」に感謝したい

盲導犬以外の飼育されている動物についてはどうなのか?

盲導犬制度の批判記事を読んで、まず最初に思ったのが、「他の動物についてはどうなのか?」という点です。

人のために働いている動物を挙げると、水族館でショーを行うイルカやアシカもいますし、盲導犬以外の犬でも、警察犬や牧羊犬など人間のために働いてくれている動物はいます。

盲導犬が本来の犬らしい生き方が出来ていないというのであれば、動物園で一生を過ごす動物や、水族館でショーを行う動物も自然な状態とは思えず、批判の対象になるのではないかと思いました。

パパ
パパ

盲導犬に限らず、動物を使役すること全般に対して反対されている意見もありましたので、それはそれで一貫している意見だと感じましたが…。

人間のために働く動物全般に対して感謝している

私の意見としては、人のために働く動物と共生していくことに賛成の立場で、盲導犬であれ、警察犬であれ、「人の役に立つことで共生している動物の存在」は肯定したいと考えています。

現状、盲導犬制度は途中で視覚を失い、人生に大きな課題が生じた視覚障害者にとって有り難い存在です。

ロボットなどの代替手段が無い現状において、必要な存在だと考えています。

もちろん、盲導犬制度について課題があれば、改善した方が良いと思いますし、より良い代替手段の開発に力を入れることにも賛成です。

ただ、現状、盲導犬に代わる有効な手段がない中、人間のために働いてくれる動物である盲導犬という制度について、批判する気持ちにはなれませんでした。

盲導犬という制度の中で生きる犬は幸せなのか

動物の幸せを考える時、仮に自然の中で生涯を全うすることが理想の姿とした場合、

『家畜として飼育され、食料とされる動物はかわいそうだ』
⇒家畜を飼育して食料とする仕組みは廃止すべき?

『自然の生存競争の中で生きる動物の方が幸せだ』
⇒動物園や水族館は無くすべき?
⇒動物を人間の社会の中でペットとして飼うことは禁止にすべき?

など、現在ある多くの「人と動物の共生」の形を否定することにつながってしまうと感じました。そう考えた時、盲導犬という制度の中で生きる犬についても、そのさまざまな「人と動物の共生」の形のひとつであり、盲導犬のみを否定することは偏りのある考え方ではないかと感じました。

今回、盲導犬について調べる中、私は盲導犬を含め、人間と一緒に暮らすペットとしての動物、人間を楽しませるために働く動物園や水族館の動物、警察犬や牧羊犬など、人間の役に立っている動物全般に対して、あらためて感謝の気持ちを抱きました。

人類が繁栄している現代社会の中で、人類にとって役に立つ存在として共生している動物というのは、盲導犬に限らず、我々「人間」も同じで、この社会の中で、自分なりの適性を見出し、社会の役に立ち、生き残ってゆこうとしています。

この社会(制度)の中で働くことは、厳しいこともありますが、だからといって、「社会の中で働く=不幸せな生き方」とは限らないと思います。

パパ
パパ

我々、人間という動物だって、今の働き方、生き方が「本来のネイチャー通り」かと言うと、そうは言えない気がしますし…。

日々、自身の適性が何なのかで悩み、いかに社会で役に立つ存在になれるか悩んでいる自分にとって、盲導犬のようにその制度に適性のある犬のみが盲導犬として選ばれ、その職務の中で役に立てる存在として生きていけることは、決して不幸せなことではないと感じています。

※もちろん、盲導犬に限らず、動物を飼う一部のユーザーが故意に動物虐待をすることは問題です

障害者と働く私の立場から考えると、視力を失う中、盲導犬の存在に希望を見出した視覚障害者が、せっかく社会へ盲導犬と一緒に歩み出したにも関わらず、盲導犬と一緒に生きることが「不幸な関係」だと思われ、そういった見方が視覚障害者の新たな社会の障壁になってしまうことの方が問題のように感じています。

障害者への配慮の第一歩は「知ること」だと思います。まずは、視覚障害者や盲導犬について知ることから始めていければと思います。

視覚障害者が格闘ゲームを楽しむ方法とは?

パパ
パパ

今回、辻さんのことを知るまでは、「視覚障害者の方が格闘ゲームを楽しむ」という発想がなくて、新鮮な驚きがあったよ。

もぐ
もぐ

確かに、「ゲーム=目で見て操作する」というイメージやもんな。

パパ
パパ

音からの情報をもとにプレイヤーの場所を把握したり、技の出る出ないで対戦相手の居場所を予測したり、工夫すれば格闘ゲームを楽しむことが出来るんだね。

視覚障害者がゲームを楽しむためにはまだまだ課題がある

パパ
パパ

一方で、辻さんがおっしゃるように、ゲームのメニュー項目に音声によるガイドが付いてなかったり、視覚障害のあるユーザーがゲームを楽しむためには、改善の余地も多いようだね。

もぐ
もぐ

辻さんだけじゃなく、多くの視覚障害者が楽しめるようにゲームも進化していくといいね。

ゲームの実況中継モードがあれば…

パパ
パパ

Youtubeなどでゲーム実況の動画が挙がっているけど、もし、技術的に可能なら、「実況中継モード」みたいな設定が出来て、自身の居場所や相手の行動などを逐一実況してくれたら、もっと視覚障害者が格闘ゲームを楽しめるんじゃないかな。

「画面中央のリュウ、右方向からリュウに近づく豪鬼。豪鬼がジャンプ!」

パパ
パパ

とかね。

多様なプレーヤーがエンターテインメントを楽しめる社会へ

パパ
パパ

身体障害者の方と話をしていると、いつどんな事情で自身も障害者になるか分からないって思う。
もし、何らかの障害を受傷したとしても、それまでの生活と変わりなく過ごすことが出来て、eスポーツなどのエンターテインメントを含めて人生を楽しめるような社会になっていくといいね。

マンガでわかる免疫機能障害 12月1日は世界エイズデー

もぐ
もぐ

それに、HIVはクスリを飲んで治療すれば、性行為でうつることはないんですよ。

えっ!?ホントなの?そんなこと、言い切っちゃって大丈夫?

もぐ
もぐ

本当です。基本的なことから教えますね。

「HIV」と「AIDS」の違いとは?

もぐ
もぐ

まず、「HIV」と「エイズ」の違いは分かりますか?

…わかんない。たしかに、HIVとか、エイズとか色んな言い方を聞くけど、結局何なんだろう…?

もぐ
もぐ

「HIV」とは、ウィルスの略称。
「AIDS(エイズ)」とは、病気の略称
です。

なるほど。「ウィルス」と「病気」の名前の違いなのね。

もぐ
もぐ

そうです。AIDSは、HIVの感染により起こる病気の略称。
だから、「HIV感染者」「AIDS患者」と表現します。

・HIV感染者とはHIVウイルスに感染しているが、AIDSを発症していない人のこと。
・AIDS患者とはHIVウイルスにより免疫力が低下し「AIDSとみとめられる病気」を発症した患者のこと。

免疫機能障害として身体障害者の対象となる

もぐ
もぐ

日本では、一定の基準により、「ヒト免疫不全ウィルス(HIV)による免疫機能障害」として、身体障害者手帳の対象になります。

人事
人事

ということは、障害者雇用の採用対象になるということなんですね?

もぐ
もぐ

…急に登場されて驚きましたよ。
そのとおりです。身体障害者として障害者雇用の対象者になります

人事
人事

ただ、そうなると、社内の理解が進んでいない我が社では、免疫機能障害の方の採用は、心配されそうですね…。

もぐ
もぐ

…そのセリフ、聞き捨てなりませんよ…。免疫機能障害の何が心配なんですか?

人事
人事

いや、やはり、HIVがうつってしまうことが心配で…。

周囲に正しい理解があれば職場で特別な配慮は必要ない

もぐ
もぐ

職場で普通に過ごしてたら、うつりませんよ。

人事
人事

え…?

もぐ
もぐ

HIVウィルスは血液や精液、膣分泌液、母乳といった体液が傷口などに接触すると感染の可能性が出てきますが、職場でそんな機会ありますか?

人事
人事

いや、ケガして血が出て触っちゃうとか。鼻血が出ちゃうこともありますよね?

もぐ
もぐ

傷の手当ては、本人が行うようにお願いすればいいですし、もしも、他人が助ける場合は、ビニール手袋を着ければ問題ないですよ。
こういった対応は、エイズだからというわけではなく、他の感染症を防ぐ上でも、普段から社員に周知しておくとよいです。

人事
人事

うーん。でも、だ液が飛んだり、汗が付いたり、涙に触れることはあるかもしれないでしょ?

もぐ
もぐ

いや、だ液や汗、涙が健常な皮膚に接触するだけでうつることはありません。もっと言いますと、尿や便も同様で感染することはありません。HIVの感染力は弱く、ある程度の量がないと感染しないんですよ。

人事
人事

あ、そうなんですか…。

もぐ
もぐ

それから、今では、「U=U」と言って、服薬管理で「HIVを検査で見つけられないくらい抑え込んだ」状態であれば、「性行為では感染しない」状態になるという科学的根拠のある話があります。

U=U(Undetectable=Untransmittable)

◎U=U(Undetectable=Untransmittable)
日本のHIVに対する差別や偏見、またこれまでのHIVに対する捉え方そのものを、最新の科学的知見に基づいて刷新する動き(U=U Japan Project)があり、U=U Japan Projectによると、「効果的な治療を続けていれば、HIVは感染しない」。

もぐ
もぐ

詳しくは、U=U Japan Projectのサイトを見てください。

U=U Japan Project
https://hiv-uujapan.org/summary/

免疫機能障害は周囲が偏見を持たずに正しく理解するだけで良い障害

人事
人事

なるほど…。よくわからず不安でしたが、きちんと理解すれば、障害者雇用の中でも、特別な配慮は必要はないんですね。

もぐ
もぐ

そうです。免疫機能障害は、障害に対する配慮の中でも、「周囲が偏見を持たずに正しく理解するだけで良い障害」なんです。

パパ
パパ

身体障害者の中でも、免疫機能障害については、まだまだ受け入れ側に偏見があり、障害者雇用の促進が出来ていない現状があります。
そのため、障害者側も偏見や差別を恐れ、障害を開示せずに就業しているケースが多いように感じています。
皆さんの職場でも、障害について開示されていないだけで、免疫機能障害の方と一緒に働いている可能性は十分あり、お互いが正しい知識を持って業務を行うことが必要だと考えています。
HIV感染症についてあまり認識がなかった人も、世界エイズデーである12月1日は、免疫機能障害について理解を深めてくれたらうれしいです。

障害を開示して働くのは必要な配慮を受けるため

障害者就労で伝えておきたい配慮事項とは?

相談が苦手な障害者もいるんや

もぐ
もぐ

発達障害・精神障害の認知も広まりつつあるが、まだまだ障害に理解がない中、人によっては幼少期の養育時代に親から「おまえはおかしい」と、自身の感覚や考えを否定されてきた人もいるんや。家庭だけでなく、学校や職場といった他人とのコミュニケーションが求められる環境で、自身の考えを否定される経験を重ねてしまうと、「自分の考えを伝えても否定されるだけ…」「他人に相談しても分かってもらえるはずがない…」といった思いが強くなり、他人に自分の考えを伝えて相談するというスキルが十分に育まれていないケースが出てくる。この「相談スキルの低下」が職場のトラブルにつながってる印象があるで。

そやけど、障害者の中でも、就労移行支援事業所で「相談スキル」を学んだり、実際に「相談したら事態が好転した」といった成功体験を積むことで、相談スキルを獲得することはできる。
実際に「最初は相談がほとんどできなかった障害者が1年以上かけて場数を踏み、最終的には自分から適宜相談ができるようになったケース」を知ってるで。

これまで相談がうまくできなかった人も、勇気を出して経験を積んでいけば大丈夫や!オイラは応援してるで!

パパ
パパ

障害者と同じ職場で働く上司や同僚の皆さん、「報連相が足りないな」と思う場面に遭遇したら、「もしかしたら、相談することが苦手なのかも…」という視点を持ってもらえたら嬉しいです。
「自分勝手な判断をする人」と決め付けて否定するのではなく、相互理解の姿勢でコミュニケーションを取っていただければ、必ず良い変化は訪れると信じています。

障害者就労は「会社の安定」より「働きやすさ」

もぐ
もぐ

障害者雇用に慣れていない面接官は、「事業内容」や「ブランド」など、会社自身の魅力を語りがちや。もちろん、安定している会社に就職できることは安心材料にはなる。ただ、障害者にとって優先順位が高いのは、「自分が適切な配慮を受けることができる働きやすい会社かどうか」やな。
「上司の人柄(高圧的な人ではないか)」「職場の雰囲気(どんな人がいるか)」「業務の難易度や量」「通院配慮があるか(通院時に伴うお休みや早退等に理解があるか」「1日のスケジュール(どんな流れでどんな仕事をするのか)」「電話応対の有無(電話対応しなくて大丈夫なのか)」など、障害者本人にとって、働きやすい職場環境かどうかを伝えるようにしよな。

障害者チームの管理者の成長

カラダの信号

体調管理のポイントを「信号」に例えて理解しましょう。

青信号」で順調に進んでいる時。そんな時は、「なんでうまくいってるのかな?」と安定要因を考えてみましょう。例えば、安定要因が「睡眠時間の確保」だと気付けば、就寝時間と起床時間を習慣化して睡眠時間が乱れないように意識的に工夫が出来ます。自己理解が足りず、自身の安定要因が睡眠時間の確保だとよく分かっていないと、何となく夜更かしをしてしまい、体調が崩れる原因になりかねません。

黄信号」が点灯している時。例えば、精神的ストレスや身体的疲労が溜まってきたら自分の身体にどんなサイン(兆候)が表れるか説明できますか?頭痛が起こる人もいれば、身体が重たく感じる人もいます。黄色信号が点灯していることに早く気付くことが出来れば、そこから自助努力(例:早退して早めに寝る等)で青信号に戻すことが出来ます。

黄信号に気付かないまま無理を続けてしまい、「身体が動かなくて出勤できない」「涙が溢れて止まらない」など「赤信号」になってしまった時は、心身の回復に専念することです。主治医に相談して服薬調整したり、仕事を休んで数日間寝たり、過去に同様の経験がある場合は、当時を振り返って効果のあった対処策に取り組み、身体の回復に専念しましょう。この時に大きな決断をしないことが大切です。回復して落ち着くことが先決ですよ。

障害者雇用の面接ノウハウとは?

パパ
パパ

面接官は応募者の経歴書を読んだ時点で、不明点や疑問点など、「不安を抱えます」。その抱えた「不安」を面接の場でいかに払拭するかがポイントとなります。

面接は不安を削るゲーム

パパ
パパ

面接では、応募者の回答内容によって、面接官の不安な気持ちは解消されたり、逆に募ってしまったりします。面接官の不安を募らせずに、面接時間内に面接官の不安をコツコツと減らしていく姿勢が求めれます。

障害者雇用における面接官の不安とは?

パパ
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面接官が抱く不安点は、他にも「体調管理は大丈夫か」「協調性はあるか」「家族との関係性(サポート体制)は問題ないか」など、様々です。自身の場合、「面接官にどんな不安を持たれやすいか」「どう説明すれば面接官の不安を払拭できるか」を考えて、準備しておくことが大切です。

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